「腰痛」予防ポイントは正しい姿勢で腰に負担をかけないようにすること

image003.gif人類が現在のような高度な文明を築き上げることができるようになったのは、二足歩行を始めることで両手が自由に使えるようになったからです。しかし、その代償として脊椎由来の痛みをうけることになってしまったのです。
「腰痛」もその一つといえます。
筋力が十分に発達している若い間は脊椎をカバーしてくれますが、年齢が高くなると筋力は少しずつ衰えて、脊椎に歪みがあったり、体重が増えていると、その影響が身体の要である腰に出てきます。
私たちは二足歩行を可能にするために、脊椎全体に大きな負担をかけています。正しくバランスをとらなければ、身体の要である腰に最も大きな影響が、「痛み」という形で出てきます。


〔腰痛の種類と施療〕

1.急性腰椎

一般的に「ぎっくり腰」とよばれています。例えば重い荷物を持とうとして、腰に大きな負担がかかることで腰の筋肉や靭帯の一部が壊れて腰に痛みが起こります。
急性腰痛は安静を心がけ、冷湿布などで患部を冷やします。(冷やし過ぎに注意)その後、痛みが和らいだら療術でケアをします。入浴などによって患部を温め、血行をよくしながら腰に負担のかからない生活を心掛けます。急性腰痛は、癖になりやすく慢性化するので、しっかりと直し、繰り返さないように注意します。
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2.慢性腰痛

急性腰痛の慢性化、椎間板ヘルニア、脊椎の歪みなどが原因で、腰痛を繰り返すような場合を慢性腰痛といいます。療術でしっかりと施療する必要があります。全身のストレッチングを行い、筋肉をほぐし、関節を柔軟にして、骨盤や腰椎の矯正を行い、各関節の間隔を正常な状態に取り戻します。特に、椎間板ヘルニアの場合には、腰痛と同時に脚にしびれや痛みが起こるようになりますので早期にケアを始めなければなりません。

3.その他

内臓由来
の腰痛ということもあります。これは、泌尿器疾患、婦人科疾患、循環器疾患、消化器疾患などがありますが、体の動きとは無関係ですので、病院で診断を受けてください。

★腰痛予防の注意点★


sstudio035.png日常生活において正しい姿勢をとり、いかに腰に負担をかけないようにするかが、重要なポイントとなってきます。長時間同じ姿勢を続ける場合は、姿勢を時々変えたり、途中でストレッチなどをしましょう。立つときの正しい姿勢は、体が反り過ぎていないか、猫背になっていないか、片方の足だけに重心がかかっていないかなどバランスを考えます