エビスグサ マメ科


生薬名 決目子(ケツメイシ)

薬用 種子を使用  緩下、利尿、強壮 



まるい葉っぱが可愛く、黄色い花を咲かせます。
長いサヤ(15〜20cm)にびっしりと菱状四辺形の種が一列に並んでいます。
ハブソウと混同してハブ茶として飲まれています。
乾燥したもの5〜10gを500ccの水に加え煎じて服用します。
名前は目の回りの充血がとれ、視界がはっきりすることに由来します。
参考 佐賀の薬草 (社)佐賀県薬剤師会

ヒガンバナ ヒガンバナ科

ヒガンバナ金立薬園00197.jpg
生薬名 石蒜根(セキサイコン)

薬用 鱗茎を使用 浮腫 


名前は秋の彼岸の頃開花することに由来。
日本全国の土手、墓地、道端など人家の近くに繁殖し主に赤色の花
を咲かせるが最近では白や黄色などもよく見かけます。
薬用として用いられていたが毒性が強いため現在では外用のみに使用します。.
むくみには生の鱗茎をおろしたものと、トウゴマをつぶしたものを混ぜて
就寝前に土踏まずに貼って、包帯をします。
毒性があるので口に入れてはいけません。
サクラの開花前線は約2ヶ月かけて北上するのに対してヒガンバナは
全国一斉に開花します。

参考 佐賀の薬草 (社)佐賀県薬剤師会

フキ キク科

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生薬名 款冬花(カントウカ)

薬用 つぼみ(フキノトウ)を使用 咳止め 去痰 


春の使者フキノトウ。最も早く出てくる春の山菜として知られています。今年は例年にない寒さのためか芽吹きが遅いようです。
薬用として用いられるのはフキノトウ、つぼみの頃に採って日陰干しにします。
乾燥したもの10gを500ccの水に加え煎じて服用します。
料理にはてんぷらやふきのとうみそとして使われます。
冬の間、体温を逃がさないために脂肪がつきやすくなっていた体は気温の上昇とともに
新陳代謝が活発になり溜め込んできた脂肪や老廃物の排出する体へと変化します。
そのメカニズムに一役買っているのが山菜だといわれています。
山菜特有の苦味が冬の間眠っていた体を目覚めさせるのに欠かせないようです。

参考 佐賀の薬草 (社)佐賀県薬剤師会

ナンテン メギ科

ナンテン金立薬園1385.jpg
生薬名 南天実(ナンテンジツ)

薬用  果実を使用  咳止め

この時期 赤い実をたわわにつけるナンテンは、
昔から便所の横や家の敷地の隅に植えられてきました。
それは、ナンテンが「難を転じて福となす」ものだとされていたからです。
実を1日5g〜10g煎じて服用しますが、多量使用により神経、呼吸麻痺を起こすことが
あるので、用法、用量に注意。
また、葉には殺菌作用があるのでお赤飯や、魚に添えられています。

参考 佐賀の薬草 (社)佐賀県薬剤師会

アケビ アケビ科

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生薬名 木通〈モクツウ〉

                   薬用   茎(蔓)を使用 消炎、利尿、消炎
名は「開け実」で、果実が熟すとたてに割れ目ができ、口を開くことに由来する。
蔓を初夏に採取する。薬理作用は利尿作用が報告され腎臓炎、尿道炎、膀胱炎に
使用される。
ミツバアケビやムベも同様に用いられる。
果実はスーパーで1個200円程度で売られているのを見ることがある。
種の周りの半透明の部分は甘く、最近では皮もてんぷらにして出す料理店がある。
果実は、日当たりのよいところにはできず、狭い谷間や木陰で実る。

参考 佐賀の薬草 (社)佐賀県薬剤師会