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§療術を学ぶに至った経緯 (著書 療術より)

1、突然の痛み
私は1967年、銀行に勤務中、突然立つことも歩くこともできなくなり、
大学病院での受診では脊柱管狭窄症椎間板ヘルニアと診断され、
手術するよう奨められた。
しかし、知人が同じ病名で手術し、結果が思わしくなく再手術した
挙句に短命で終わったこともあり手術をしないで治癒する方法
はないものかと全国の病院や民間療法の施療を受けた。 
だが、良好な結果を得ることができなかった。
ある人の紹介でカイロプラクティックの治療を受け、
また、このときからカイロプラクティックの勉強も始めたが、
これも思うような結果が出なかった。

2、東京大学医学部での特別研修モデルになって
その頃東京大学医学部薬理学教室では、筋肉と神経の研究がされ、
私は筋肉関係の障害者のモデルとして特別診断を受けることになった。
この診断の結果、疾病の原因は、1953年スポーツにより腰を痛め、
この時の病院の手当が痛めた腰のみの対処療法であり、関連
した筋肉の手当をしていなかった為、年数を経て発病したも
のであることが判明した。

3、療術との出会い
その後、カイロプラクティックの対処療法では効果が薄いことを理解し
筋肉と神経を勉強し、療術を知ることができた。
白然のエネルギーが人体にどのような影響を与えるのか
そして神経と筋肉との関係はどのようにあるのかについて
1984年のテリー・ウイリアムズ博士(英国)のハンド・トリ
ートメントの公開講座が東京で行なわれた際、受講した私は非常に感銘を受けた。

4、ストレッチ療法
これに加えて東大.浅見俊雄教授のスポーツ医学による筋アンバランスと神経.筋伸
展の生理学的なストレッチの研修を契機として、そしてその
後長年に亘る修練により、危険性が無く効果的な療法、特に
症状に対応したストレッチ療法を修得した。加えて、鹿児島
県鐵灸専門学校元講師・徳光先生の協力により経穴、
経絡と筋肉との関係・筋と疾患との相関について共同研究し
これを療術に取り入れ予防医学的に適用して効果を上げ、今日に至っている。

5、病理学の権威:赤池紀生博士との出会い
しかし・代替医療として療術が医学的に立証され、更に実技的により効果を上げるためには日々の研鑚が重要であり、療術の実技についての理論的根拠となる生理学的な勉強が大説である。療術の臨床でのあり方や療法の実技に関する本著
を初めて世間に送り出すにあたり、九州大学名誉教授(現熊
本保健科学大学副学長)赤池紀生博士より本分野に関する特
別なご指導をいただいた。また、これまでに多くの方々のご
指導を賜りそのご恩に報いるためにも、私は、これからも療
術による予防医学に貢献する人材を育て、杜会に奉仕するこ
とを念頭に日々精進するつもりである。
小川長文
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